BFとあたい
一般の人が読む日記ではないので、BFはボーイフレンドではないよ?などという
前置きはもはや要らぬ。
此処に書いてあることは決して批判ではなく、原作が嫌いという意思表示ではない。
むしろ惹かれてやまぬ作品で、キャラクターへの愛が濃ゆすぎて、
一見批判的に見えてしまうかもしれないということだけ、先に記しておこうと思う。
BFとの初めての出会いは遡ること23年くらい前のことだろうか。
既に原作が完結した後だったと思う。
その頃、今思えばバリバリヲタクだった従姉妹に勧められてコミックスを借りたのがきっかけであった。
当時はまだヲタノンケでましてや腐海という海があることすら知らなかった井の中の腐因子をもったただの主婦。
漫画は大好きで、その頃も少年ジャンプやスピリッツなどの週刊誌を購入していたのだから
ヲタ要素は既に持ち合わせていたのだと自覚する。
当時従姉妹は幽遊白書にどっぷりハマっていたのだが、私もジャンプで読んでいたので
他に面白いマンガはないのか?と尋ねたところ、出てきたのがBFだった。
「えー。少女漫画あんま読まないなぁ。主人公の外人(アッシュ)かっこよくないなぁ。」
パラパラとコミックスをめくり、そんな文句を言いながら読み始めた記憶。
しかし、物語の面白さにすぐに引き込まれ、4巻くらい?からまるで蛹が羽化したかのように
華麗に変貌を遂げたアッシュに夢中になって読み漁った。
今となってしまえば腐要素満載で、あたい含め世のご腐人たちが飛びつくのも頷ける作風。
だが、当時は物語の衝撃性、アッシュの可哀相加減に夢中になっていたように思う。
だって、あまりにもあまりな内容じゃない?w
どうしてアッシュはこんなにも不遇なのか。
アッシュが人を惹き寄せる少年なのは解る。
だがどうしてこんなにも不遇なのか。(2回め)
この先どうなるのか気になって気になって読破した記憶。
そして完結を迎え、何があたいに残ったか。
当時は虚しさ以外何も残らなかった。
意味も解らなかった。
どうしてアッシュは死ななければならなかったか。
(それは再読した今も解らない)
この作品は、一体何を描きたかったのだろう?
あたいの中の解釈が混乱した。
アッシュが英二と出会うことにより、自分の命より大切な宝物を手にした。
それはとても価値のあるもので、アッシュはどうしてもその宝物を守りたかった。
無事安全なところへ送り届けたと思って、満足して死ぬ。
結局大事な宝物はまたすぐ戻ってきて、主の面影を求めさすらうこととなる。
なんで?どうして生きていてはダメだったの?
作者は読者に何を与えたかった?
ずっと不幸だった子が、やっと見つけた幸せの種。
アッシュは英二と出会うまで、幸せだと実感できたことはきっと極僅かだった。
だったら尚更、幸せに終わらせてくれなかったのはどうしてなんだろう?
ずっと宝物を大事にさせてあげなかったのはどうしてなんだろう?
だって、英二も、シンだって不幸だった。
アッシュを失ってから、大切な写真も仕舞い込んで
ずっと哀しい気持ちで今は亡きアッシュの面影と生きていくことになった英二。
シンは最終的に幸せになれたけど、引け目を背負って生きていた。(光の庭参照)
若くして消えた友人の命を想って、幸せな気持ちになることってある?
いや、ない。
どんな幸せな思い出も、トゥゲザー哀しみ。なのだ。
言いたいことは判る。あたいも大人だから。
でも!でもさぁ!!
命が消えると言うことは、きれいでもなんでもない。
美しく散る……そんな言葉嫌いだ。
思い出なんて要らない。
あたいは幸せな二人の未来が見たかった。
続編を読んであたいは思った。もしや作者はこの光の庭を描きたかったのではなかろうか……?
いや、素晴らしい感動作品ですよ?滝涙なお話ですとも。
でも、でもさぁ
『ちくしょーーーーーー!BFなんて嫌いだ!!!!』←あたい的に当然の流れ。wwww
当時のあたいはえらく荒んで、この作品を封印した。
それからしばらくして、あたいはヲタデビュー(?)を果たし、
やはりか。と思っていた腐海への航海がはじまったがBFという作品は封印を解かれることがなかった。
BFがアニメとなって復活することを、昨年の今頃だったか、あたいは友人のブログで知った。
「へぇ、あの話をアニメにして世の中に放ってしまうのか……ふーん。(どよ~~~~~~~ん)」
今更どういうつもり?そりゃ腐受けするお話だと思うけども
エグいし残酷だし、暗い気持ちでしか終われない話なのにアニメ????
正直な気持ち。
昔負った古傷をほじくり返されるような心情。
でも、また、そこからがソワソワの始まり。
12月になると『あれ?BFって1月から?4月から?』←どっちも違う。w
『あ!アニメサイトが!!!!でも見ない。まだ見ない。』←見てしまえばいいのに。
『どうしよう……動くアッシュと英二に会えるの?……』←観る気満々。
どうして人間というものは、自分に取っていいことのないモノだと判っていて
手を出してしまうのか………
は!これはまさにアッシュの心情!!!!!!!
……もう何がなんだか解らなくなってきましたけども。w
そんな気持ち中なので、あたいは機嫌がめちゃくちゃ悪いです。
大好きが故に大嫌いな作品。
大嫌いなくせに気になりすぎて素通りはできない作品。
大嫌いだけど大大大好きな作品。
それがあたいにとってのBFなのだ。
今回アニメによって、あたいの中に違う解釈が生まれ
更に好きな作品になることを期待……うーーーーーん。w