旧田なあたい。
うーん、うーーーーーん。
本誌がいよいよ佳境に入ってきたような気がするのだけれど
といってもここからまた暫くは戦闘系の話が続くと思われ。
ピエロの正体と、ゲームとして公開されたもうひとつの東京喰種Jailの謎が明らかとなり
ただただ四方さんと磐っちょの安否が心配なとーたです。
うん。多分ウリは死なないと勝手に思ってる。笑
きっと作者が描きたかったのであろう、カネキとトーカの関係について
結婚ということで決着がつけられた。
ふたりが結ばれるシーンを1号まるまる費やすという力の入れよう。
ハイセ、カネキ贔屓の世の腐女子はきつかったと思われ……
うん。きっとアスマが紅と結ばれた以来の衝撃を受けるところだった。
良かった。カネキを腐目線で見てなくて。
喰種は腐でも楽しめるけれど、NLCP好きさんが他の作品より多い気もする。
それは女子キャラがことごとく可愛いというのもあるのかもしれないけれど
主役が早々結婚という何となく珍しい(気がする)結果を示されたのは
やはり物語に『命』という根っこがある作品だということが大きな原因に思える。
残酷・無慈悲・ことごとく可哀想が通常運転である本作。
心エグられながら、それでも読み続けるそんな強さが
一体あたいの何処にあったのだろうかと今となっては不思議でしょうがないのだけれど
それでも読んでいるのはやっぱり好きだから。それ以外にないのであーる。w
最初は進撃みたいな話なのかな?と思いつつ読んでみたけど、進撃とは似て非なるもの。
よく同じダークファンタジーとしてくくられるけれども全く種類の違うものだった。
進撃のサスペンス色の濃さと比べて、喰種はドラマ的な要素が強いように思える。
あたいが進撃よりも更に喰種に嵌ったのは、その辺が原因かと思われる。
サスペンス大好きなんだけどさ、進撃は結構頭脳派のように感じる。簡単に言うと難しい。w
確かに色んな伏線と「まじですか?!」というビックリ感は大好きなんだけれども
喰種はそうだな…NARUTOよりも心に訴えるメッセージのようなものが明確で
はっきりしている。
作風でいうと、喰種ってグロいけど、進撃よりNARUTOに近いものを感じた。
大きな違いで言うとNARUTOは陽、喰種は陰な主人公であるということだろうか。
オレが!オレが!というナルトとは違い、オレなんか…というカネキ。
そしてあたいは可哀想効果が相まった後者により嵌っていったのだと思う。
正直ナルトに関しては、あたい的に主人公の魅力というよりサブキャラの魅力的で嵌っていった。
喰種は主人公にも嵌まれたしサブキャラにも嵌まるという、あたいにしては珍しいどハマり現象に出くわした。
そして無印から:reに引き継がれた伏線の数々。
その伏線が回収される快感。
そんなところがよりご執心となった原因に違いない。
喰種のどこがそんなにいいのか?
きっとNARUTOより多いと思われるサブキャラについて
物語がより深く描かれているところかな?と思う。
サブキャラに関してこれほど掘り下げる作品は
ハイキュー!!にも通じるところであり、物語により厚みを感じ
サブキャラに感情移入しやすい作品となっているように思う。
サブキャラ達の背負っているそれぞれの生き様を
素晴らしく丁寧に描き、そして「お前の気持ちはよく解った。」と感じれることにより
より嵌っていく。
一体誰を憎めばいいのか?
結局誰も悪くないのかもしれない。けれど
本作に出てくる大きな結論のひとつ『命とは悪そのもの』というように
その罪を犯しながらも生きるしかないすべての命の行く先。
それは実に様々で、でもどこに向かおうと、どうなろうとどれも同じ命。
なんとなく感じるのは、みんなおんなじだよ。というメッセージ。
途轍もなく崇高なテーマなのだけど、そう思いたくても思えない人の意識
それこそが人の世だよ。ということを教えてくれている。
多分喰種は普通の人と違う人。
ではその普通ってなんなんだろうね?
CCG(普通の人)は正しいの?人間(普通の人)って偉いの?
そんなことを問いかけられているような気がするけれど
人間代表の旧田なあたいは業にまみれて今日も生きている。